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Twitter は誰をフォローするかによって TL の様子が全く違うものですが、私は創作系のアカウントを多くフォローしてるだけあってか「絵がうまくなるにはどうすればいいか」など、表現に関わる助言が多く流れてきます。そこで、今日はそうした助言をまとめてみようかと思います。半ば自前の Togetter ですね。
今回取り上げる話は絵描きに限らず表現者全般に言えることが多いのですが、表現者への助言といえば作家の小池一夫氏のツイートをよく思い出します。
描かれた作品が滑稽である事よりも、作品を描かない事の方がずっと滑稽である。(小池一夫)
— 小池一夫さん (@koikekazuo) 9月 17, 2011
時々、すごい才能の人と出会う事がある。少しだけ描いているのを見ても、まさしく、すごいなあと思う。でも、なぜこの人が作品を完成させてデビューしていかないのか。考えてみると、それは集中力のせいだろうな、と思う。(小池一夫)koikekazuo-characterman.jp
— 小池一夫さん (@koikekazuo) 2月 26, 2012
一本描き上げるだけの集中力が出ないのだ。長い時間をかけても、途中でやめてしまうンだろうなと思う。集中力は持続力だ。この集中力が弱い人は、いかに才能が優れていても、物書きにはなれない。惜しむべきかな…(小池一夫)koikekazuo-characterman.jp
— 小池一夫さん (@koikekazuo) 2月 26, 2012
集中力は確かに必要だなと私もよく実感します。それが足りなくて悩んでたりもしますが。以下の記事も最近私の TL で話題になりましたが、これも集中力の大事さを説いているといえるかもしれません。
すごい物を見てもへこたれない人 http://anond.hatelabo.jp/20081117033650
「自分よりも技術のある人間を見ると諦めたくなる人」が多い。しかし、「うまくなれる人」は「どうすればその技術を会得できるか」を考えようとする。ということが上の記事には書かれています。直接的に集中力の重要性を説いてはいませんが、モノを描くことはけっこうエネルギーの要る仕事です。「どうすればその技術を会得できるか」を考えることについても同様でしょう。
そんな大変な仕事をどうしてやろうとするのか。と自問自答したこともありましたが、作家の榊一郎氏の以下のツイートがその答えかもしれません。
大抵の場合に、物書きってのは、原稿掻き上げた瞬間は脳内麻薬どばどばでて解放感半端ないというか、「俺はやったぜ!」的な悦びに満ちあふれたりしている訳で、原稿ハイというかなんというか。なので、終了間際、「終わり」が見えてくると、ニンジンぶら下げられた馬みたいなもんで #sousaku
— 榊一郎さん (@ichiro_sakaki) 12月 8, 2012
自然と加速したりするもんですがね。要するに、書き上げられない人というのは、この脱稿時の快感を知らない、あるいは、そこまで気力が保たない、という場合が多いのでは無いか、と。まあ仮にですが、こう考える。 #sousaku
— 榊一郎さん (@ichiro_sakaki) 12月 8, 2012
この「脳内麻薬」感は私にもよくあるんですよね。絵の完成直前は気分がやたら高揚します。これはいわゆる「ランナーズ・ハイ」に似た現象ではないかと思ったりもします。要するに我々は「中毒患者」なのかもしれません(笑)。実際に「クリエイターズ・ハイ」があるのかどうか、研究した人はいないものかしら?
締めくくりとして、再度小池一夫氏のツイートと漫画家の佐藤秀峰氏のツイートを。
才能は鍛えられない。ただし、集中力は鍛えられる。集中力が鍛えられれば、才能も伸びる。表現者のベースは、才能よりも集中力にある。(小池一夫)live.nicovideo.jp/watch/lv832426…
— 小池一夫さん (@koikekazuo) 2月 29, 2012
普通の人は、集中力が弱い。スポーツ選手も、集中力を鍛えてこそ、その技を昇華させる事が出来る。アマとプロの差を考えてみたまえ。それは、集中力の差だ。では、どうすれば集中力を高められるのか。(小池一夫)live.nicovideo.jp/watch/lv832426…
— 小池一夫さん (@koikekazuo) 2月 29, 2012
では、集中力をいつでも出せる様にトレーニングするにはどうするか。机の前に一時間座る。この一時間は、身じろぎもしない。何もしない。ただひたすらに、原稿用紙とにらめっこ。(小池一夫)live.nicovideo.jp/watch/lv832426…
— 小池一夫さん (@koikekazuo) 3月 1, 2012
漫画は才能とかセンスで描くものだと思ってる人が多くて、時々、悲しくなる。良い編集者に出会えれば引き上げてもらえると思ってる人とか。現時点で何者でもないならそれがその人の実力なんだよ。
— 佐藤秀峰さん (@shuhosato) 3月 1, 2012
僕はもう1万枚くらい原稿描いてるし、「才能のある人はいいねえ」とかいう人は同じ枚数を描いてから言ってほしい。たまに毒づきたくなる。
— 佐藤秀峰さん (@shuhosato) 3月 1, 2012
ここで挙げた小池一夫氏のツイートはまとめて出版もされています。『年寄りは弱虫なンかがなれるもンじゃねぇ日記~小池一夫のつぶやき集』がそれ。以前にも紹介しましたが、表現者にとって励みになる言葉ばかりです。とてもお勧め。
当ブログ内参考記事:漫画家を目指す話から仕事のことを考えてみた http://www.dreaming-wings.jp/index.php?itemid=466