■ A-12 アヴェンジャーII■
A-12 は米海軍の艦上攻撃機 A-6 イントルーダーの後継とするため、米空軍の F-117 ステルス攻撃機以上の性能を持つステルス艦上攻撃機として計画されました。
結果として開発費の高騰により、開発計画はキャンセルされましたが、最新のステルス戦闘機 F-22 も予算という敵に遭遇しているあたり、軍用機開発の最大の敵はやはり政府の機嫌と懐具合といえそうです。なお、愛称の avenger とは「仇を討つ者」を意味します。
それにしても、見れば見るほどすごい形です。実にシンプルな三角。未来の軍用機がこんな機体ばかりになると、軍用機ファン歴に終止符を打つ人が続出しそうです。
こうした形状になったのも、もちろんステルス性を確保するためで、兵装も他のステルス機と同じように胴体内のウェポンベイに収めます。
F-15 と一緒に並べてみました。F-15 のいかにも飛行機らしいシルエットに対し、A-12 のそれはまるで宇宙人の乗り物です（笑）。肯定的に考えれば、A-12 のデザインは未来的と取ることもできますが、そう考えると F-15 のデザインが急に古臭く見えてくるから、不思議です。
全長は F-15 の方が大きいですが、全幅は A-12 の方が大きいです。しかし艦上機である A-12 は主翼に折りたたみ機構を持ち、主翼を折りたためば F-15 よりも２メートルほど小さな横幅になります。
機首の下に設けられたエアインテイク。おそらくステルス性を考慮した形状をしているのでしょう。 ダイバータも設けない設計のようですね。
A-12 のノズルです。初めてこの機体を見たとき、ノズルがどこにあるか分からず、戸惑いました。 双発エンジンですが、ノズルはひとつのようですね（そう見えるだけ？）。ノズルの上部にはピッチフラップがついていて、これでピッチ制御を行ないます。
この機体でアクロをやったら、かなりインパクトあるかも…。という事でできた A-12 ブルーインパルス。
編隊を組んでみると、すごい光景に…