F-15 はいかなる敵をも撃破できる制空戦闘機として1970年代に米国・マクドネルダグラス社(現ボーイング)によって開発され、完成した機体は高価格ながらも高い機動性・加速力、そして優れたアビオニクスを持った戦闘機となりました。現在までに各国空軍機として95の撃墜を記録、その間の損害がゼロという驚異的な数字を持ち、世界最強との評価もありました。しかしその後開発されたロシアの Su-27 戦闘機は F-15 を上回る射程の長いミサイル、機動性を持ち、現在の F-15 の地位を脅かしています。
航空自衛隊では1976年に F-15C/D を F-4 ファントム II につぐ要撃戦闘機として採用を決定、米国から供与されなかったアビオニクスを日本独自のものとした F-15J/DJ として配備することになりライセンス生産を行ない、生産の終了した現在では200機を超える F-15 が日本の空を守っています。
F-15 登場時の特長のひとつが、1.5 を超える高い推力重量比。 後継機である F-22 が登場した今となっては決してすごい数字ではなくなりましたが、この高い推力で見せるハイレートクライムはなかなかの迫力です。 航空祭で初めて F-15 のハイレートクライムを見たときの感動は忘れられませんね。
海の上で僚機をのぞむ F-15。 Shadeで海面を作るのはわりと簡単なのですが、陸地を作るには、「?」なのであります。 最近でこそ、Terragen という便利なものを手に入れましたが餅は餅屋ということで、景観生成に特化したソフトも必要ですね。
曇り空の下を着陸進入。着陸時はスピードブレーキを開く事で、エンジンの出力を高めに保ちつつ進入します。これはジェットエンジンの加速レスポンスが悪いためで、緊急時に出力を上げようとした場合に速やかにに加速パワーが得られるようにしているのです。
ちなみに音速を超えていると、スピードブレーキはなかなか開かないのだとか。時速100kmで走っている車に当たる風でさえかなりの抵抗があるので、F-15 のような畳2畳分ほどもある巨大なスピードブレーキにかかる抵抗は相当なものでしょうね。
新田原基地の第202飛行隊閉隊を記念した特別塗装機を再現してみました。2000年の9月に登場し、閉隊式典を飾った機体です。黒を基調とした塗装が炎で縁取られ、垂直尾翼には永遠の象徴である青白いフェニックスと、第5航空団の団マークと202飛行隊の部隊マークが入っています。